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お知らせ

”御代栄”が生まれ変わります。

お知らせ 2023.06.10

愛媛県内限定流通ブランド「御代栄(みよさかえ)」が、7月1日より生まれ変わります。

やっと皆様にお知らせできるタイミングとなりました。実は数年前から構想があり、今年に入って動き始め、流通関係者様にはすでに数ヶ月前にお伝えして、密かにコツコツと準備を進めてまいりました。

今回御代栄の”酒質”がグレードアップする事を機に、ラベルも一新。その昔、実際に使用していたクラシックラベルが満を辞して復活します。

年配の皆様にとっては「懐かしい」ラベル。その反面若い方々にとっては「真新しい」ラベル。古くて新しい、新しくて懐かしい、そんな2つの顔を持つ愛媛限定地域密着ブランド御代栄の、一大リニューアル。

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●リニューアル日:2023年7月1日〜
●銘柄:御代栄
●発売エリア:愛媛県内小売店様のみ
●発売品:御代栄 玄(くろ) / 御代栄 朱(あか)の2種
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リニューアルの概要を下記にまとめました。ご参照ください。

●”歴史”を伝えたい

御代栄は蔵が生まれた1877年から存在しています。じつに今年で147年目。まさに歴史を今に伝える事のできる”大切なブランド”です。今回のリニューアルでは、ラベルも一新しました。戦前戦後と実際に使用していたクラシックラベルは、昭和・平成・令和と復活の時をひっそりと待っていました。酒造業以前の家業”鍵屋本家”を記し、縁起のいい松竹梅をあしらったシンプルなラベル。この懐かしくて新しいクラシックラベルを採用する事で、今を生きる皆様に、そして未来を創る皆様に、古き良き時代(歴史)をしっかりお伝えしていくことが私たちの使命だと思っています。

●伝統的組み合わせ”愛媛産米 × 7号酵母”

成龍酒造は4人の作り手で3つのブランドを醸し分けています。主力である伊予賀儀屋は「食との相性」を、成龍然は「故郷」をテーマにそれぞれ原料・製法を変えて毎年作っています。そしてこの御代栄にもテーマがあります。それはずばり「歴史を届ける」です。他ブランドとの大きな違いはまずは酵母。伊予賀儀屋や成龍然にはあまり使っていない「協会7号酵母」がメインとなります。この酵母は1946年に長野県真澄蔵で発見され、元々華やかな吟醸香が特徴的でしたが、経年変化でその形も変えていき、今では芳香が高く発酵力も旺盛な酵母として、落ち着いた香りとバランス力に優れたお酒を世に出しています。戦時中に当主を亡くし、数年間酒造業ができなかった当社において、戦後復興の際にこの酵母を先祖が使い続け、いまの成龍酒造の基礎を作り上げてくれました。

●”普通酒”から”特定名称酒”へ。「不易流行」を追求。

このリニューアルの最大のテーマは”酒質向上”です。時代に合わせて変化するニーズや食に合わせて、御代栄も進化していく道を選んだのです。御代栄ではこれまで普通酒と呼ばれる種類をメインに醸していました。日本酒には大きく分けて”特定名称酒(純米や大吟醸など)”と”普通酒(特定名称酒以外)”の2つがあります。酒税法上、この特定名称酒は、精米歩合・使用米の等級・アルコールの使用量など、細かい条件をクリアしたもののみが命名が許されます。戦後の復興から大量生産・大量商品の時代を経て、私たちの周辺環境は大きく変化してきました。不易流行の言葉通り、変わらずにいる事の大切さと同時に、変わっていく事の重要さも強く感じています。進化したシンミヨサカエをどうぞお楽しみに。

●御代栄伝統の”四段仕込み”から生まれるコクと旨味。

御代栄と伊予賀儀屋の大きな違いは、その製法にあります。伊予賀儀屋は三段仕込を採用して醸していますが、御代栄は昔主流だった四段仕込みから生まれています。通常の「初添・仲添・留添」の三段での仕込みに加え、さらにもう一段、加えて仕込んだ御代栄は、昔からコクがあり濃醇で、ふくらみのある深い味わいが特徴的。手間暇かけて醸されるこの御代栄の四段仕込みを、さらにブラッシュアップしこの度リニューアルしました。従来のコクと旨味に加え「美しさ」「綺麗さ」というエッセンスをプラス。ぜひ生まれ変わった御代栄をお楽しみ下さい。

●”玄(くろ)”と”朱(あか)”2つのだけの世界に凝縮。

これまで10種類近くあった御代栄ラインナップは、惜しまれなが6/30をもって全商品「終売」となります。これまでご愛顧くださった皆様方に、心より御礼申し上げます。今回リニューアルを進める中で、あえてラインナップを2つだけに減らす決断をしました。それは御代栄というブランドに対して私たちがより集中して醸造していけるという側面と、ご愛飲頂く皆様によりわかりやすく御代栄の世界観を知って頂くという側面の2つが存在しています。

●御代栄 玄(くろ) 本醸造原酒

長年醸し続けてきた成龍酒造の歴史的組み合わせ(愛媛産米×7号酵母)から生まれたお酒そのまんま原酒が「玄(くろ)」。一切の加水無し、昔ながらの旨味凝縮タイプ、アルコール度数18.5%の伝統酒です。

●御代栄 朱(あか) 本醸造

そして「朱(あか)」は、そんな玄を加水しアルコール度数15.5%に仕上げた、少しライトな1本。同じ醪(もろみ)から生まれた2つの”玄”と”朱”は、皆様に蔵や地域の歴史をお伝えするのと同時に、愛媛の郷土料理をはじめとした地域の様々な食とのペアリングを思う存分楽しませてくれる事でしょう。

なお現在流通している御代栄商品は6月30日をもって全て終売となります。

長らくご愛飲下さった皆様に心より御礼申し上げます。今後は新しい御代栄とともに、ここ酒蔵から新しい歴史を醸していきたいと思います。今後とも宜しくお願い申し上げます。

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