お酒造り/経過報告

長丁場のお酒造り、ちょうど折り返し地点を過ぎました。年末年始の仕込みを緩やかな計画にしていたので、ある意味、後半戦本番が、今リスタートした感じです。気が付けば暦も”大寒”となり、私たちの故郷は1年で1番寒い時期を迎えました。遠くに見える石鎚山も雪を被り、とても美しい真っ白な毎日。
約半年間の酒造りスケジュールの中で、この1月下旬から2月上旬にかけてが、まさに私たちの正念場。体力も精神力も少しずつ疲れが見え始める時期であり、高精白のお米を使った大吟醸仕込が始まります。小さな小さな宝石のような真っ白な、大吟醸のお米。重量や水分量・様々な数値を計測し、神経を集中させて丁寧に醸していきます。

さて先日新たな仲間(醸造機器)が加わり、酒質向上も楽しみな今季ですが、そんな中、私たちのお酒造りになくてはならないスタッフ1名が、突如として一時蔵を離れることになってしまいました。元気に戻ってきてくれる事を皆で強く願いながら、すぐにスタッフ皆で緊急会議を行い、翌日からすぐに新体制での醸造が始まりました。

トラブルは常につきものです。いつもいろんな事を想定して動くようにしていますが、なかなかそれでも緊急対応というのは難しいものです。お酒造りは特に専門性が高く、代えの効かない作業も多く存在しています。織田杜氏が口癖のようにいう「健康第一」という言葉、そしてスタッフという「人」の大切さ、改めて身に染みて感じています。
新酒といえば、「TOSHI’Sおりがらみ」や「純米さくらひめ美しラベル」が発売開始となり、ありがたいことに酒販店様や飲食店様、お客様からの嬉しいお声やリピートなど、多数蔵に届き始めました。出荷したお酒がこうして何らかの形で蔵にリターンして返ってくる事、とても貴重な事だと感謝しています。ただひたむきに黙々と、数人だけで醸している小蔵ゆえに、皆様からのご反応は明日への活力にもなります。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
1月もいよいよ終わりに近づき、残すは2ヶ月半。桜咲く春には全ての酒造り作業を終えて、ポカポカ陽気の中、元気になって戻ってくるであろうスタッフの笑顔を楽しみに、引き続き全スタッフ全集中で、頑張ってまいりたいと思います。
みなさま引き続き、成龍酒造のご愛顧、よろしくお願い申し上げます。
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