いもたき
ブログ
2025.09.01

いもたき、始まりました。
愛媛の秋の風物詩といえば、みな口を揃えて「いもたき」という方、多いのではないでしょうか。私自身、真っ先に頭に浮かぶのは「いもたき」です。お盆が過ぎて少しずつ夕方の風が涼しくなってきて、街のスーパーマーケットの棚には「いもたきの具材」「いもだきの出汁スープ」など並び始めます。愛媛の至る所の河川敷で、提灯の灯りの下、みんなでワイワイ「いもたき鍋」を屋外で食べる習慣が愛媛県にはあります。
蔵のすぐ近く、中山川の河川敷でも9月1日からいよいよ始まった「いもたき」。

●いもたきとは
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「いもたき」の発祥は、愛媛県大洲市とされています。鶏肉、里芋、こんにゃく、しいたけなどの具材を煮込んだ鍋料理で、350年以上前にまでさかのぼる歴史をもつと言われています。「お籠り」と呼ばれる伝統行事でふるまう鍋に、各自が地元名産の里芋を持ち寄ったことがそもそもの始まりといわれています。1966年には市の観光事業となり、河川敷で月を肴に里芋を味わうこの事業は、全盛期には年間7万人以上を動員していたそうです。今では秋になると愛媛県の至る所の河原で鍋を囲む姿が見られる、まさに愛媛秋の風物詩。里芋は親芋から子芋、孫芋と増えていくので、子孫繁栄の縁起の良い食べ物として祝いの料理で利用されているのも人気の秘密。愛媛秋の河川敷では月見も兼ねた大勢での宴会が催され、昔からいまなお地域の伝統行事として大切に守れています。
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もし県外の方で、愛媛にこの時期お越しの方はぜひお試しいただければ幸いです。
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