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夏の酒蔵。

ブログ 2021.05.28

あっという間に5月もオシマイですね。今年は例年より早く、3月末にお酒造りを終えましたので、それからもう2か月も経過した事になります。「時がたつのは本当に早い!」、この一言に尽きますね。そしてこの梅雨が明ければ、いよいよ夏が始まります。じめじめとしたこの梅雨と一緒に、いま世間を騒がしているコロナの混乱も、綺麗さっぱり明けてくれたらいいなぁと毎日願い続けています。我が家にも高齢者ワクチン接種の案内が無事届き、両親は近々接種できるようです。このワクチン接種や様々な制限などを乗り越えて、元の日常を取り戻すにはもう少々時間がかかりそうですが、そこには明るい未来が待っていることを信じて、今は出来る事からコツコツと。

さて、夏の酒蔵はとても静かです

ひと冬の酒造りの活気がまるで嘘みたいに神秘的な静けさが蔵中に漂っています。冬しか行われない酒造りゆえ、色々作業があるとはえ夏はオフシーズン。とても静かです。そして特殊な設計により外気温より数℃低く保たれた蔵の中はひんやりしていて過ごしやすい空気感。そういえば幼い頃、酒蔵で生まれ育った私達は何か悪さをすると、すぐ親から「蔵に閉じ込めるよ」と脅されていたのを懐かしく思い出します。実際に閉じ込められた事もありますが、ギャンギャン泣く自分の声がタンクに反響してこだまのように返ってくる事で、さらに怖くなって泣き止めず・・・。そんな苦い思い出のある酒蔵で今は仕事を楽しくしているという不思議なギャップ。これがまた人生の面白い所ですね。大人になった今は、この酒蔵独特の静けさが好きですが、子供の頃は薄暗くてひんやりした酒蔵がどこか異空間のような気がしてとても怖かったです。このように同じモノに対してでも、時がたてば色々と見え方や感じ方も変わってくるもの。これからもここ酒蔵で頑張っていきます。

「夏の酒蔵はどんな作業があるんですか?」

よくお客様から聞かれます。決して休んで遊んでいるわけでなく色々と作業を行っていますのでご安心下さい。できたお酒の瓶詰めや火入れ作業、熟成管理はもちろんの事、日々の出荷作業など多種多様。そしてお酒以外にもこの時期獲れたお野菜を酒粕につけて粕漬を作る作業も行っています。いまはちょうどタケノコや玉葱、アムスメロン、蕗などが旬。毎日酒蔵おかみ(母)を中心にノンストップで漬け込み作業中です。

粕漬は色々売り切れ続出で申し訳ないですが、今は奈良漬が通年品として出荷中ですので、特約酒販店様や蔵周辺の産直市場様、そして酒蔵SHOP、オンラインストアなどでお買い求め頂ければ幸いです。

これが落ち着けばもうすぐ梅酒づくりも始まります。1年に1度だけ収穫される地元産完熟梅を日本酒に漬け込む作業は6月から7月にかけて行われます。この時だけは蔵中が梅のとてもいい香りに包まれます。楽しみ楽しみ。

という事で5月もあと少しでおしまいです。色々と落ち着かない情勢の2021年ですが、何もしなくても時間だけは常に流れ続けています。成龍酒造として本来であればお酒や奈良漬けを担いで、全国各地の特約酒販店様やお客様の所を駆け巡り、酒談議に花を咲かせたい所ではありますが、ここはもう少しだけぐっと我慢。この我慢の時間をいかに有効的に使えるかが大事なポイントだと思っています。出来る事からコツコツと。

さようなら5月、こんにちは6月。
皆様、今後とも引き続き宜しくお願い申し上げます♪

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