R5BY お酒造り始まりました。

2023年10月、今年もお酒造りが始まりました。

1877年から数え、もうすぐ弊社は150年になります。顔を見たことがなく、もちろん話もしたことのない、でも確かに血の繋がった先祖の皆さんから脈々と受け継いできた、酒造りというバトン。

今年もこうしてお米が無事に蔵に届き、お酒造りを行えるという当たり前の現実に、改めて感謝をする毎日です。これもひとえに、日頃弊社のお酒を一生懸命にお客様にお届けくださる酒販店様や飲食店様、そしてそんなお酒を笑顔で楽しんでくださるお客様、皆様のお力あっての酒造りです。

皆様、ありがとうございます！

目まぐるしく変化する激動の時代の中で、変わらずにいるという”強い決意”と、変わっていかなければいけないという”危機感”、新たな世界に挑戦する”ワクワク感”など、この時期の私たちの胸にはさまざまな感情がひしめいています。

これまでの長い歴史や、現在置かれた環境に甘えることなく、常に時代の中で進化していくことを目標に掲げ、新しい船出の始まりです。

数年前に惜しまれながら他界した会長が常に言っていた言葉があります。

「酒造りはいつまでたっても”1年生”の気持ちが大切」

この言葉は、成龍酒造の造り手の心に常に宿っています。何十年酒造りに携わるベテラン杜氏でも、その年のお米を見て、触り、感じて、変化する自然環境も見極め、その年最適な状態で、最高の酒を醸すことの難しさ。

だからこそ会長の残してくれた言葉通り、ピカピカの1年生の気持ちをもって、初心にかえり心を新たに行なっていく事が何よりも大切です。

これから私たちは来年春先までの約半年間、蔵にこもって日本酒造りに集中して参ります。そのため、外に出る機会も減りますが、たくさんの笑顔を生み出すことのできる良き酒目指して、健康第一で頑張っていきたいと思います。

2024年4月、全て新酒を搾りきったあかつきには、蔵開きイベントなどを通じてまた皆様と笑顔でお会いできる事を楽しみにしています。今後とも叱咤激励のほど、よろしくお願い申し上げます！