春に向けて。

冬が終わりに近づき、春の足音が少しずつ聞こえてきた故郷です。
日が昇るのが早くなり、日が暮れるのも遅くなりました。風は暖かくなり、草木は芽生え、なんとも過ごしやすい季節ですね。かといって冬が特段嫌いなわけではありません。冬の凜とした静けさや空気感は、他の季節では味わえない独特の素晴らしさがあります。どの季節にも素晴らしいところ、たくさんありますね。そんな事を考えていると季節が移ろう毎日が、とても新鮮でワクワクの連続です。
さてそんな四季折々を楽しむべき毎日が、昨今のコロナ禍によってこの2年、満足に楽しめていません。さまざまな我慢や制限の中、人の密集地にいってはいけない、距離を保ちましょう、マスクの着用、数え上げればキリがないほど”新たなルール”が生まれました。そして2年も経つともはやそれらは私たちの習慣にすらなっています。
私たちを取り巻くお酒の世界も、こうした社会の変動の中で、大小さまざまな変化が起きています。今までの当たり前がいつの間にか過去のことになり、これまでなかった新たな流れを肌で感じることが多くなりました。まさに今が変わり目なのかもしれません。
冬が終わって春が必ずくるように、コロナ禍はいつか明ける日が来るでしょう。でもその時にコロナ前の日常に全てが戻っているかといえば、そうではないと思います。それくらいに私たち人間の行動や生活スタイルは、ガラッと変わり新たな習慣が生まれています。
このコロナ禍2年間で失ったものと得たもの、淘汰されたものと新たに生まれたもの、本当にたくさんありますが、四季の変化だけは、コロナ前もコロナ後も同じように巡ってきます。
冬が終わり、春が来て、夏のあとには秋がきます。人間の生活スタイルは変われど、自然は変わらず。もうすぐ蔵周辺にはつくしが顔を出してくれる事でしょう。桜の花も咲くでしょう。石鎚山の雪は解け、新緑の季節が待ち遠しい。

コロナ時代となり不安や混乱続く毎日の中で、何かと下を向きがちな2年間でしたが、そろそろ顔をあげて前を向いて歩き出す時ですね。変わっていく時代の中で、変わらぬ自然の中で、どうせなら楽しい毎日を過ごしていきましょう。
という事で、春に向けて成龍酒造はすでに始動開始しました。まだ情報解禁できない事も色々ありますが、これから訪れる季節に楽しいモノやコト、皆様にいっぱい届けていきたいと思います。
どうぞお楽しみに♪
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