12月 / 新酒「壱-ichi-」

R7BY初搾り酒「壱」、12月発売予定です。皆様もう少々お待ちください。

今年最初に垂れてくる雫だけに名付けられる「壱-ichi-」の称号。まるで白ブドウのような爽やかな果実のような香り、優しく蕾のようなこれから花咲く期待感多い旨み、新酒ならではの可愛い酸、バランスよく飲みやすい1本となるよう目指して、現在仕込みを行っています。

昨年より「純米吟醸」にリニューアルしました。精米歩合を高め、よりクリアで美しい酒質目指して、爽やかに生まれ変わった「壱」、私たちの新たな始まりの1本です。

杉玉をイメージしたGREENラベルは今年も健在です。緑にキラキラ輝く賀儀屋文字は、新酒が出来た時に蔵の軒先に吊るす青々とした”杉玉”をイメージしました。織田杜氏含め造り手4人で丹精込めて醸す、渾身の1本です。

何事も一番最初というのは緊張するものです。緊張と同時にワクワク感や希望など様々な思いが交錯します。150年近くお酒造りを行う成龍酒造にとって、毎年この新酒第1号が生まれる瞬間はいつも目に見えない張り詰めた緊張感があります。そんな私たちの想いも一緒に皆様にお届けいたします。

「お酒造りは毎年1年生」、毎年初心に返ってお酒造りをしなさいという教えです。昨年までの経験を生かしつつ、新たな気持ちで向き合う事こそ、良き酒造りに繋がるという蔵の合言葉なのです。

愛媛生まれのお米と酵母から生まれる”壱”。
毎年人気の「壱」は愛媛県産米と愛媛酵母から生まれます。故郷の大地の恵みを最大限取り入れた今年最初の「壱」。搾りたて特有のフレッシュな酸と優しい旨味など、この時しか味わえない旬の1本。このR7BYでは「旨味」「軽快」という2つの醸造コンセプトをテーマに、食事と一緒にスイスイ盃を自然と乾かす事のできる1杯を目指しています。

目標とする酒質はバランスを整えた飲みやすい1本。
瑞々しい洋ナシのような爽やかな香り、そして口に含んだ瞬間に広がるまろやかな酸とシャープな旨味の絶妙なバランス、喉をスーッと通り抜けていくスムーズな余韻など、最初から最後まで飲みやすく楽しめる1本を目指しています。愛媛酵母EK-7と酒米しずく媛の組合せから生まれる、軽快に楽しめるalc15.5%原酒は、熟成させていく事で、味ノリしていく酒質ゆえ、新酒誕生以降の楽しみも多いお酒です。今年も精米歩合を上げ、よりクリアに、なめらかな酒質を求め、新たな挑戦を行っています。
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●伊予賀儀屋 無濾過
純米吟醸生 初仕込壱番しぼり酒「壱」
・お米:愛媛産しずく媛
・精米歩合:55%
・酵母:愛媛酵母(EK-7)
・アルコール度数:15.5%
・酒質:純米吟醸
※加水無/原酒
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造り手よりメッセージ/織田和明(杜氏)
今年も皆様によき新酒をお届けできるよう、スタッフ4名毎日酒造りに励んでいます。今年は仕込み初期の気温と湿度が高く、例年以上に神経を使うスタートです。日々突如として訪れるトラブルなどにも、その都度スタッフ皆で力と知恵を出し合い、良い緊張感をもって、日本酒づくりと向き合っています。
近年お米がとけにくい傾向にある事を受け、麹の手入れ方法を工夫し、お米をほどよくとかす事に注力しています。また酸が出過ぎないように低温発酵を意識し、ほぼ予定通りの醪日数での上槽を目指します。
全体的にスッキリ仕上げを考えていますが、白ブドウのような爽やかな香りや、可愛い酸と優しく上品な旨味は今年も表現していくつもりです。今後の熟成向上という成長を楽しみにさせてくれる1本は、無濾過加水無原酒で、alc15%台のお酒とし、軽やかにスッキリ楽しめる1本となる予定です。チキンの照り焼きなど甘辛系のお料理との相性を考え、時期的にもクリスマスチキンなどの骨付き肉も相性◎。ここから始まる私達の1年間、今後とも宜しくお願いいたします。
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