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石鎚山に。

ブログ 2021.11.05

先日のオフ日、西日本最高峰”石鎚山”に登ってきました。実は毎年登山しています。かれこれ10年ぐらい続いています。幼い頃の記憶を辿ると、小学5年生の時の自然の家(林間学校)で、同級生みんなと一緒に登ったのが一番最初だったと思います。この石鎚山というと、成龍然ラベルのモデルにもなっています。

酒蔵からみるとこんな感じです。

さて話を元に戻すと、かれこれ10年位登り続けているこの山は、我が街のシンボルであり守り神的存在。この山系から頂く豊かな水で農業・工業ともに発展し、時として台風から街を守ってくれることも多々。日頃の感謝の気持ちを込めて、そして頂上にある石鎚神社頂上社で酒造りの無事と良酒醸造を祈願することも大切な目的でもあります。

登山するには大きく分けて2つのルートがあり、この日は土小屋ルートから出発。8時45分スタート。

途中「落石注意」の看板にビビりながらもしっかり歩を進めます。何が怖いって、目の前に本当に落石した石がゴロゴロ転がっている所。自然相手の登山は気を抜けません。

登山の醍醐味は1人静かに黙々と歩くこと。色々考え事をしながらも、目の前に飛び込んでくる絶景にいつも心奪われます。晴れている日もあれば雨の日もありますが、2つとして同じ景色はありません。

登山開始から約1時間で最初の鳥居に到着。ここまでくればあとは一踏ん張り。

それにしてもいい景色。だんだん晴れ間が消え、ガスが出てきました。

この鳥居を抜けるといつも気温がグッと下がります。地面には氷が現れ、時折ふりつける霰(あられ)に凍えながらも1歩ずつ上を目指します。人生と登山は一緒だ、などと聞きますが本当にそう思います。自分の足で前に進まなければ、上には行けません。進むも、戻るも、自分次第。苦労した先にある達成感はその人にしか味わえない宝物。

という事で登山開始から2時間から2時間半で頂上到着。無事にお酒造りの無事や良き酒が出来る事、コロナ終息、子供達や家族の健康、諸々お願いし過ぎじゃないかと言われるほど、神様に手を合わせて願掛けしてきました(笑)

頂上は残念ながらガスに包まれ絶景はみれませんでしたが、これもまた山の面白い所。何があるかわからない、思うようにならない、まるで人生と一緒。これも前向きに捉えて、来年きた時に広がる絶景を楽しみに1年を過ごしていきたいと思います。最初は全然知らない他の登山者の方とも、道中すれ違ったり、何気に話したりsながら同じ苦労を乗り越え、同じ時間と空間を味わったという事で、頂上ではなぜか意気投合してお話する事も多いのです。

この石鎚山系から我が街に流れ出す伏流水のおかげで私たちは、当たり前のようにお酒造りをさせてもらっています。そればかりか日々の生活もこの自然から分けて頂く水のおかげがほとんどです。

普段下で生活していると気づかない事、街から見上げて眺める石鎚山の姿とはまた違う価値観を与えてくれる石鎚山頂上。いろんな角度や視点からものごとを見ていると、普段気づかない事に気づけたりもします。

また来年も元気な姿でここ頂上で素敵な時間が過ごせるように日々健康管理には注意したいと思います。山に登れるかどうかが、私の健康の1つのバロメーター。皆様もどうかお体を大切に。素敵な季節をお過ごし下さいませ。

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