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切り絵と私たち

ブログ 2026.03.11

私たちは毎年この時期になると、よく空を見上げます。

3月は三寒四温の毎日。暖かくなったと思ったら、すぐにまた冬に逆戻り。青く澄んだ青空を見ながら冬の名残と、これから訪れる春への期待感に胸を膨らませ、色々な感情が芽生えてきます。3月は卒業式や異動など、新たな旅立ちの季節です。別れの寂しさと、これからの出会いのワクワク感など、三寒四温のように毎日が目まぐるしく過ぎていきます。

さて今日のテーマは切り絵と私たち。

私たち成龍酒造にとってかけがえのない大切な方だった、はさみ切り絵作家塩崎剛さんとの別れからはやくも3年です。

青天の霹靂、寝耳に水、まさにそんな言葉のように、突然の訃報が飛び込んできたのが2024年3月でした。素朴で温かくて、穏やかで優しく、少年のように目を輝かせながら切り絵作品を見つめる剛さんの姿が、今でも脳裏に焼き付いています。

目の病気を抱えながら、自らを表現するべくはさみ切り絵創作に没頭していた剛さん。一切の下書きをせず、心に浮かんだ情景や様子をあっという間に手と一体化されたはさみを通じて、素敵な作品に仕上げていく作風は、これからも出会う事はないと思います。まさに天が与えた才能と、ご自身の努力の賜物が合わさった作品の数々でした。

そんな剛さんの作品に惚れ込んだ私たちは2011年頃から「切り絵×日本酒」というコラボを実現させ、剛さん亡き後もなお、切り絵シリーズという作品を世に送り出し多くの方に「心から楽しむお酒」としてご愛飲いただいています。

とある取材記事の中での剛さんの一言が印象に残っています。座右の銘について聞かれた際の剛さんのお答えに

【「癒しの心、そして出合い」です。「心」という字が2つ入っている言葉ですが、自分も癒されたいし、切り絵を見た人の心も癒されればとの想いからです。そして切り絵が私に多くの人やものと出合わせてくれたので、これにしました】

心半ばで天国に旅立たれた剛さんの分も、私たちはしっかりと「塩崎剛」という素晴らしい作家さんがこの世に実在していた軌跡や作品を、日本酒を通じて多くの方に知っていただく機会をつくってまいりたいと思います。

3月は別れと出会の季節、青く澄んだ空の向こう側で、きっと剛さんが楽しそうに大好きだった切り絵作品を今も創り続けている事でしょう。

酒蔵SHOPでは常時剛さんの作品を一部展示させていただいております。また4/25&4/26の酒蔵開放イベントでも剛さんとコラボした切り絵シリーズLimitedVerを限定発売予定です。ぜひこの機会に塩崎剛さんワールドに触れてください。

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